◆どんぐりキャンプ3日目

今日は一日「くすの木」で過ごしました。


好きな遊び・やりたいことをして過ごして良いのですが、野菜の皮剥きカット等準備作業を全く手伝わないままではカレーにありつけません。
それを知ってか知らずか?「手伝って~」と呼びかけるとみんな気持ち良く包丁を握ってくれました。

大鍋でカレーを、特大の羽釜でご飯を炊き、くすの木の庭にシートを敷いてみんなで食べるお昼ご飯はとても美味しくて、3杯食べる子もいたほどです。(^^)v
昨日要望が寄せられていた「フルーツサンド」も実現し皆大喜び。多めに注文し過ぎたサンドイッチ用のパンが「別腹だから!」とみるみる内になくなっていきました。

食後自由時間を楽しんでいたら「劇をやるよ~」と。
昨日の「桃太郎」続編!
ところが今日は桃太郎役の男性スタッフ・さっちが手が離せなくて、鬼が桃太郎宅を訪ねていっても「お腹を壊して休んでいます」とお婆さんに言われてしまいます。(笑)
サル・キジ・イヌだけでなく「草」も「木」も引き連れて桃太郎宅を訪ねる鬼……というなんとも楽しいアドリブ劇でした。

震災の時のお話を参加者全員で共有しようというプログラムは、みんなが少しでも仲良くなってからが良いと考えて、今日にしました。
福島の「NPO法人シャローム」による「ひまわりプロジェクト」の説明と震災当時のお話を聞かせて欲しいと呼びかけた理由などを子どもたちに伝えた後3グループに別れ、スタッフも含めて当時の自分や周囲の様子そしてどんなことをどんな風に感じたか等報告し合いました。

話したくないと感じているならそれで全く構わないと事前に伝えました。そういう子もいましたし、それは皆が理解できる感情です。
「幼稚園の先生に助けてもらった。先生がいなかったら今の自分はなかったかもしれない……」「住んでいたアパートは壊れてしまった」等々厳しく辛い経験を口にしてくれた子どもたちと、それなりに大変な経験をしていた東京と南房総市のスタッフからの話しを伝え合えた時間は、互いを理解する意味でも「何故保養キャンプをしているのか」を知ってもらう意味でも有意義なものとなりました。

グループ毎の話が終了後、それぞれ模造紙に出された話をまとめたものを持ち寄り全体で報告の時間。
子どもたちが発表し、互いの様子を知ることができました。
保護者の皆さまのご協力にも感謝いたします。

夕食後は「また会おうねパーティー」。
どんぐりキャンプのテーマソング「どんぐり山」に合わせたダンスを若手スタッフが考えてくれ、南房総市「結の会」メンバーが音楽担当してくれ、踊って歌って楽しい時を過ごしました。

修了証を一人ずつに手渡し、初参加の子には「結の会」メンバーでガラス作家の方からペンダントも。

今回のどんぐりキャンプの感想を全員が一言ずつ発表しました。
「夏も来る!」の言葉が出るたび、スタッフ一同いちいち大喜びしたのでした。

明日はひまわりの種を蒔いてから東京駅に向かいます。
夏には収穫です。
保護者の皆さまに無事お届けするまで安全を第一に行動していきます。
駅へのお迎え、よろしくお願いいたします。